大阪・関西万博の歩き方
大阪ヘルスケアパビリオン「リボーン体験」編


左/バーチャル大阪パビリオンのメインステージ。大画面に映っているのは「大阪ヘルスケアパビリオン」。右/ミライの宅建士 ミラビー(MiRabby)。
提供:2025年日本国際博覧会協会/ミラビー:©高田明美
左/バーチャル大阪パビリオンのメインステージ。大画面に映っているのは「大阪ヘルスケアパビリオン」。右/ミライの宅建士 ミラビー(MiRabby)。「魔法の天使クリィミーマミ」や「うる星やつら」をデザインした高田明美氏が作画を手掛けた。

ひとり暮らしがますます増える2050年の都市。私たちのまちや暮らしはどうなっているでしょうか。全日本不動産協会が考えるのは、ご近所同士や地域の仲間が助け合う「共助」の仕組みで成り立つ社会です。
大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンでは、当会が「ミライの都市」エリアにブースを設置し、「ひとり暮らし」から「みんな暮(ぐ)らし」となった25年後のまちの暮らしを、ミライの宅建士 ミラビーがご案内します。

ミライのじぶんと「ミライの都市」へ!大阪ヘルスケアパビリオン

開幕まで1カ月を切った2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)。当会は大阪ヘルスケアパビリオン「ミライの都市」エリアに出展参加し、「REBORN / 再生(リボーン)」をテーマに、リアルとバーチャルの両面から夢あふれるプログラムを展開します。

夢洲駅を降り、東ゲートを入って右へ進むと、巨大な鳥の巣のような「大阪ヘルスケアパビリオン」が現れます。エントランスに一歩足を踏み入れると、目の前に広がるのは光が降りそそぐ幻想的な空間。メインとなる展示は、当会も参加している「リボーン体験」です(予約制)。

「リボーン体験」ルートでは、まずカラダ測定ポッドで身体をスキャンし、心血管や筋骨格、髪、肌など7つの項目の健康データを測定します。そこからさまざまなミライの体験が始まります。体験エリアは大きく分けて3つ。

1つめの「ミライのじぶん」エリアでは、現代の自分の健康データから生まれた25年後の自分(アバター)と出会います。2つめの「ミライのヘルスケア」エリアでは、ミライの自分(アバター)とともに、栄養・細胞・繊維など多角的な観点から展開される進化した美容や医療などを体験します。そして3つめは、当会の展示ブースがある「ミライの都市」エリア。2050年頃を想定したミライの都市を体験できます。

会場配置図/提供:2025年日本国際博覧会協会
会場配置図/提供:2025年日本国際博覧会協会

子どもたちを魅了する「みんな暮らしの街」とは?

当会の展示ブースは、ミライの都市エリアを入ってすぐの1番ブースに位置します。コンセプトは「医・食・で未来の健康な都市生活 ~子どもたちを魅了するwell-beingなミライの共助のスマイ~」。単身高齢者世帯の割合が20%となる2050年の都市で、人々が助け合いながら地域のコミュニティをつくり、「ひとり暮らし」から「みんな暮らし」となったミライの都市生活を提示します。

そんな「みんな暮らしの街」を構想したのは、若い建築家やデザイナー、そして学生たちです。万博開催に先駆けて全国から募集した「未来の共助の住まい」のアイデアを、映画『シン・ゴジラ』などを手掛けた樋口真嗣(ひぐち しんじ)監督をはじめとする9人の審査員が厳選。入賞した13作品を基に映像コンテンツを制作しました。

内容は見てのお楽しみですが、たとえばSNSと身体的・空間的につながるスマイや、人・エネルギー・お金が循環する次世代型集落、人の関わりも再構築する地下都市構想など、先進的でスタイリッシュなだけでなく、人のつながりや持続可能性まで熟慮された、ユニークな都市空間が壮大なスケールで描かれています。

審査員の講評では、「巨大な構造物が潮位によって上下するという近未来の世界を描いたもので、映像化したくなる」「宇宙に行くか地球に残るかという切羽詰まった提案で、映画の『猿の惑星』を思い出す内容だ」などさまざまな声が聞かれました。

2050年で活躍中!ミライの宅建士「ミラビー」

そして、ミライの都市を案内するのが「ミラビー」です。子どもたちの素朴な疑問に耳を傾け、スマイのことをなんでも教えてくれるマスコットキャラクター。しかしその正体は、2050年の都市でなくてはならない存在として活躍中のプロ宅建士。というのも、現代よりもコミュニティが成熟し、市民が助け合いながら「みんな暮らし」のまちづくりを進めている2050年では、宅建士はなお一層の社会的信用と信頼が寄せられる存在になっています。そのためミラビーは、まちやその仕組みを熟知した専門家として、まちづくりを支える重要な役割を担っているのです。

2050年は、現代の子どもたちが主人公となってまちづくりを進めているころ。いま「こんなまちに暮らしたい」と思えるようなミライの都市に触れることで、大人になったとき、積極的に共助のまちづくりに参加したくなる──。ミラビーは、そんな「リボーン体験」を歩き出す子どもたちの背中をそっと見守ります。そして2050年の子どもたちは、さらにその先のミライの都市を思い描いていくのでしょう。

かくしてミライの宅建士ミラビーは、今日も愛車の「宙飛ぶクルマ」を駆って、かつて子どもだった私たちの意思と夢を受け継ぎ、未来の都市でまちづくりに奔走しているのです。

万博開幕に先行して開館した「バーチャル大阪パビリオン」では、万博の世界観がスマートフォンでいつでもどこでも無料で体感できます。先述の映像コンテンツも公開中。ぜひアクセスし、SNSで発信してください。

大阪ヘルスケアパビリオン外観。会場内に70余り建設されたパビリオンのなかでもひと際目を引く意匠である。当会を含む36のブースが展示されている。
提供:(公社)大阪パビリオン
大阪ヘルスケアパビリオン外観。会場内に70余り建設されたパビリオンのなかでもひと際目を引く意匠である。当会を含む36のブースが展示されている。
提供:(公社)大阪パビリオン
全日出展ブース(イメージ)
全日出展ブース(イメージ)
「バーチャル大阪パビリオン」ワールド。提供:(公社)大阪パビリオン
憩いの場や迷路などの交流空間のほか、協賛企業のアイデアや技術を紹介する展示空間などさまざまなコンテンツが用意されている。
「バーチャル大阪パビリオン」ワールド。憩いの場や迷路などの交流空間のほか、協賛企業のアイデアや技術を紹介する展示空間などさまざまなコンテンツが用意されている。
提供:(公社)大阪パビリオン
バーチャル大阪パビリオン・全日ブース内のフォトスポット。自分のアバター(左)がミラビー(右)と記念撮影できる。
バーチャル大阪パビリオン・全日ブース内のフォトスポット。自分のアバター(左)がミラビー(右)と記念撮影できる。

「大阪ヘルスケアパビリオンNest for Reborn」基本情報

■場所:2025年日本国際博覧会(略称 大阪・関西万博)

■展示ブース数:36

■テーマ:REBORN(リボーン)
~人は生まれ変われる 新たな一歩を踏み出す~
全日出展ブース基本情報(大阪ヘルスケアパビリオン内)

■場所:「ミライの都市」エリア

■展示タイトル:みんな暮らしの街

■大阪ヘルスケアパビリオン公式サイト

https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/

■「リボーン体験」の予約

※パビリオン内には予約不要のエリアもあります。ただし、混雑状況によっては入場が制限される場合があります。

https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/

■バーチャル大阪パビリオン(REALITY)
(期間:1月15日~10月13日)

https://www.expovisitors.expo2025.or.jp/