林野庁
2023年の木材需給公表、需要は前年比6.1%減


林野庁は9月27日、国内における23年(1~12月)の木材需給に関するデータを集約・整理した「23年木材需給表」をまとめ、公表した。同庁及び農林水産省、財務省の各統計等を活用し、用材(製材品や合板、パルプ・チップ等の木材)や燃料材等に区分して、毎年公表しているもの。 

同統計表によると、23年の木材の総需要量は7,985万3,000㎥で、前年比6.1%減少。燃料材は同16.9%増加したものの、全体に占める割合の大きな用材が同12.0%減少したことなどから、合計は前年を下回った。他方、輸出量は同11.6%増加している。

供給量については、国内生産量が3,425万9,000㎥で同1.0%の減少。輸入量は4,559万4,000㎥で、同9.7%の減少となった。いずれも需要量の傾向と同様に、燃料材は増加した一方で、用材は減少した。

23年の木材自給率は、同2.2ポイント上昇の42.9%。建築用材等は55.3%(同5.8ポイント上昇)、非建築用材等は35.7%(同1.5ポイント上昇)で、建築用材のほうが大きく上昇している。

(『住宅新報』2024年10月1日号より抜粋・編集)