国交省
データプラットフォームで万博会場の熱中症シミュ


国土交通省は、内閣府の主導によるプロジェクト「戦略的イノベーション創造プログラム」と連携し、国土交通データプラットフォームを活用して、大阪・関西万博会場における熱中症の高解像度シミュレーションの社会実験を進めている。今夏には同シミュレーションの解析結果を同万博協会に自動配信し、開催期間中の熱中症対策の一環として活用を促す計画で、このほど、これまでの現地実験等を踏まえた今後の予定を明らかにした。

同省によると、24年の7~8月に実施した試行実験では、熱中症シミュレーションの自動実行・自動配信がトラブルなく運用できたことを確認。また暑さ指数の傾向についても、シミュレーション結果と現地計測は一致したという。ただし、指数自体には一定の差が認められたことから、「精度向上に努めていく」とした。

この結果を受け、同省は25年7~8月(予定)の期間中に毎朝、同万博協会に当日の熱中症シミュレーション結果を自動配信する。併せて、今回の社会実験を踏まえて、デジタルツインを活用したシミュレーション技術の社会実装に向け、取り組みの推進を図っていく方針。

(『住宅新報』2025年1月21日号より抜粋・編集)