地方本部の動き
2025.02.14
令和6年度「ラビット会」前期・茶道倶楽部を開催
- 愛媛県本部
令和6年9月26日(木)、令和6年度「ラビット会」前期・茶道倶楽部を開催しました。今回は、人間国宝高橋経典作 南鐐撮霰平丸釜添唐銅鬼面風炉(なんりょうさつあられひらまるかまぞえからかねきめんぶろ)を使った夏のお点前(おてまえ:茶を立てる作法)を行いました。茶の湯では、5月~10月までを風炉(ふろ)の季節、11月~翌年4月までを炉(ろ)の季節としています。最も大きな違いは、釜をどのようにかけるか(湯の沸かし方)です。風炉の季節には風炉を据えて釜を懸け、炉の季節は茶室に炉を切って(畳に埋める形で)釜を懸けるため、風炉は可動式、炉は固定式をイメージさせます。暖かい(また、暑い)風炉の季節は風炉とお客さまとの距離を離し、寒い炉の季節は近くすることで、お客さまを温める効果があります。風炉は、点前の種類や使う道具によって据える位置が変わります。風炉は、もともと皆具(かいぐ:台子(だいす)や長板に飾る茶道具)のひとつとして、台子(水指などの茶道具を置くための棚)の上に飾っていた道具で、一般的に唐銅の切掛風炉が使用されていました。
今回は、上谷本部長の「四国4県の県本部同士、仲良くしていきたい」という思いから、香川県本部の井関由佳事務局長を正客(最上位の客:来賓)としてお迎えし、茶道倶楽部員12名が、沖野事務局長宅の茶室において、洗い茶巾という酷暑の頃に行う薄茶点前の趣向を行いました。このお点前は平茶碗に水を入れ、茶巾をたたまずに流しておくことで涼感を演出します。例年、この茶道倶楽部では、冬の季節に本茶会を開催しているため、夏バージョンは初めての試みでした。参加された部員の方々は、神妙な面持ちで、沖野宗智(美智子)講師から順番に指導を受けました。
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
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

